織物とは?  経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)が交差して組織したもの。
平織り タテ糸に対してヨコ糸が一本おきに通っている織物をいい、最も単純で基本的なもの。
綾織り(斜文織り) タテ糸が決められた本数のヨコ糸をずらせて通っている織物をいい、裏、表の両面に斜めに線ができるので斜文織りともいう。(例)ジーンズ
朱子織り(しゅすおり) タテ糸とヨコ糸が交差する点が最も少ない組織で、タテ糸またはヨコ糸が連続して浮いているため、艶やかで滑らかな織物になる。(例)サテン
織物の三原組織 平織り、綾織り、朱子織り、が織り(布地全般)の基本的な組織。
織機を横から見た場合
二枚のそれぞれの綜絖(そうこう)にタテ糸が通っていて、足を踏み換えると綜絖がそれぞれ上下し、タテ糸が上下に動く。その間にタテ糸と交差させてヨコ糸を入れ、足を踏み替えタテ糸を閉じて、おさ(長方形の櫛のようなもの)を手前に引き織っていく。<足踏み式の場合>
タテ糸とヨコ糸は、織物のどの部分をいうか? 例えばマフラーでは、房の端から端までの縦方向の糸がタテ糸で、それに交差した横方向の糸がヨコ糸。
織りの手順(方法その1) タテ糸の織機へのかけ方(1)
整経→おさ通し→綜絖通し→織機の後部への巻き取り(男巻き)→織る
(下記の写真は簡易手織機を使用しています)
<1>整経 整経台で糸の本数、長さ、並ぶ順を決める。
<2>おさ通し 糸をおさに通す。おさとは櫛のような金属の列が細長い長方形の枠に入っているもので、櫛状の列の間にそれぞれのタテ糸を通し、タテ糸の並ぶ順を整え、ヨコ糸を打ち込むのに使う。

<3>綜絖通し 糸を綜絖(そうこう)のヘルドに通す。綜絖とは四角形の枠に、沢山の針金のようなものが縦に並んでいるもので、その一本一本の真ん中にヘルドという小さな穴が開いている。それぞれのヘルドにそれぞれのタテ糸を通す。平織りの場合は綜絖を二枚以上、綾織りの場合は三枚以上使う。足踏みによりそれぞれの綜絖が上下に動く。タテ糸(綜絖に通っている)をそれぞれ正反対に上下に動かすことで開いたり閉じたりする。写真は、おさ(織機に取り付けている)に通したタテ糸を、二枚の綜絖のヘルドの穴に通しているところ。
<4>巻き取り 織り終わる方のタテ糸を織機の後部に巻き取る(男巻き)。織り始める方のタテ糸を織機の手前に巻き取る(女巻き)。
<5>織る 足踏みでそれぞれの綜絖を上下させ、開いたタテ糸に交差させるようにヨコ糸を入れる(左写真)。綜絖を正反対に上下させ(タテ糸も上下反対になる)、おさで手前に打ち込み織る(右写真)。


<6>縮絨・仕上げ 織り上がったウールの布は、洗剤をつけてぬるま湯で手もみ洗いをした後、湿った状態でアイロンをかける。洗剤(弱アルカリ性)でPHを変化させ、圧力、摩擦、温度を加えることで、ウールの毛端がからまって収縮し、組織が密になり柔らかくなる。これを通称、縮絨(しゅくじゅう)という。
シルクの布は、水通しをして仕上げをする。
織りの手順(方法その2) タテ糸の織機へのかけ方(2)
整経→織機の後部への巻き取り(男巻き)→綜絖通し→おさ通し→織る
(下記の写真は高機を使用しています)
<1>整経 整経する。タテ糸の織機へのかけ方(1)の場合と同じ。
<2>巻き取り 写真の上部に見える、目の粗いおさ(あらおさ)にタテ糸を通して、タテ糸をピンと張った状態で、織機の後部(男巻き)の横木にタテ糸を巻き取る。
この時、タテ糸の張りを均一にするために、横木とタテ糸の間に厚い紙を入れて一緒に巻き取る。
目の粗いおさ(あらおさ)は、タテ糸の密度を決め、同じ幅を保ちながら巻き取るために用いる。手前に見える長細い二つの板(あぜ棒)は、タテ糸がもつれないように整えながら巻き取るために用いている。
<3>綜絖通し 長細い二つの板(あぜ棒)を手前に移動させると、タテ糸が順番に並んでいるのが見える。その順番に従い、ヘルド(針金のような金属棒の中央に小さな穴が開いたもの)に糸を通す。
写真は糸を通しているところ。
<4>おさ通し 綜絖通しの後、おさに糸を通していく。
<5>織る タテ糸を織機の前部(女巻き)に結びつけて、ヨコ糸を入れて織っていく。
<6>縮絨・仕上げ 簡易手織機の場合と同じ。
お手入れ 色落ちする可能性があるので、他のものと一緒に洗わず、単品で洗う。おしゃれ着洗い用の洗剤(ウールやシルクは弱アルカリ性、綿や麻は中性の洗剤が望ましいです)を溶かしたぬるま湯(シルクの場合は水)に、20〜30分ぐらい浸す。その後、洗剤液の中でやさしく押し洗いする。よくすすいで、厚手のネットに入れ、10秒ぐらい脱水機にかける。
完全に乾ききらないうちにアイロンをかけて形を整える。そのまま陰干しをする。