第2日目 12月4日(木)

【2,平壌の街並み】
 朝食は、タラのフライ。朝鮮では金属の箸で食べる。コーヒーに入れるミルクは粉ミルクだった。やはりパンは少々かため。
 私たちが泊まった30階の部屋の窓からは、薄もやの中にコンクリートの建物がたくさん並んでいる街が見えた。
 観光バスの中から眺める街並みはとてもきれいだった。
 どの建物もコンクリートのビルで高くて大きいのだが、道路がとても広く、街全体が広々としていて空が大きく見える。しかもイチョウや柳や杏やプラタナスなどの街路樹が沢山植えられていて、街全体が公園のような景観だ。今は冬で枯木ばかりだが、春になったらもっと美しいだろう。
 道路は舗装されているのだがでこぼこで建物も古くて安普請だが、電飾看板や歓楽街がなく、建物の色や配置など計算されて街が作られ、きれいに清掃されているので、気持ちが浄化される。その上、自分の車を持ち運転できるのは国家の幹部などごく限られた人たちなので、車の台数も非常に少ない。
 車が少ないのに、なぜ道路だけがこんなに広いのかというと、有事の時に軍用機の滑走路としても使用されるらしい。電力不足で信号機が使えないためか、昼間でも電気の消えた真っ暗な夜でも女性警察官が一生懸命棒を振って交通整理をしていた。
 街の美しさについて、ある観光客は、「平壌は北朝鮮のショウウインドウと言われている。見栄っ張りなんだよ」と言っていたが、私は、金正日氏の芸術家としての感性の現れではないか、と思う。
 街のあちこちに、故・金日成氏の肖像画などの絵画が掲げてあったり、モニュメントが建てられていて、芸術と自然が溶け込んでいる美しい街なのだが、芸術が金日成・金正日父子体制の人民統一のために利用されているのが残念だ。
 また、「勝利通り」「英雄通り」「革命通り」「楽園通り」「青春通り」など、通りの名前が面白い。
 朝鮮は、社会主義国なので住宅や車は国の所有であり、市民に貸し与えられる。住居の広さは、3間が一般的で、希望する場所や広さなどを政府に申し込む。政府は、国への貢献度、家族の人数によって市民に住居を貸す。何度も繰り返して政府に申し込み熱心に希望すれば、希望する住居が与えられる確率が高くなる。
 医療や教育は無料であり、文具や食料は安い。店も国営だが、お客は少なくガラガラに空いていた。
 人々は農民市場で買い物をするようだ。価格は国営の店と同じだが、ディスカウントがある。白菜一個が15円、米一sが20円で自国の農産物は安いが、リンゴは100円以上するなど、輸入の果物は高い。
 一般市民の給料は1ヶ月2000〜3000円ぐらい。衣服や靴は2000円以上するそうで、高くてなかなか買えず、市民の間で譲り合ったりしているそうだ。
 私たちも農民市場に行きたいとガイドに言うと、今度から行けるように努力します、とおっしゃっていた。
朝食(タラのフライ、おかゆ、卵、海苔など)
朝鮮では金属の箸で食べる。
羊角島(ヤンガクド)ホテルの部屋(30階)からの朝の眺め、手前は大同江(テドンガン)。
電力不足で信号機が使えないためか、中央で女性警察官が交通整理をしていた。(写真は同じツアーに参加された吉村氏北朝鮮旅行記から転載しました)
下の写真は、平壌の街並み
朝、出勤するためにバスを待っている人々

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3.金日成・金正日父子への信心