2004年8月29日(日)「画家・傍嶋飛龍/画家・伊藤清泉」

 最近、面白くて素敵な絵画と出会ったので記しておこう。
 傍嶋飛龍氏の個展はとても素晴らしかった。(9月3日まで。六本木にて)
 自由奔放で無邪気で緻密でエネルギーに溢れていて圧倒されたし心打たれるものがあった。画面の隅々まで飛龍さんの気が入っていて、鑑賞する側も元気になる。聞けば、下絵は描かないそうだ。紙に、いきなり部分から色をおいて描き始め、心に沸き上がるまま夢が増殖するように絵を描くそうだ。希有な才能だと思う。画集をゲット。

 伊藤清泉氏の絵画も素敵。まだ原画を見たことはないのだが、ホームページに載っている絵と購入した伊藤清泉氏のDVD画集を見ていると触発されるところがあり、今趣味で描いているタペストリーのデザイン画に新しいデザインを取り入れた。自分としては、完成度の高いデザインになったと思う。

 彼らのホームページをリンク集に入れた。

 絵画を見て圧倒されたり心を打たれることはあるのだが、タペストリーを見て心を打たれたことはまだない。前に、ヨーロッパ中世のタペストリーを見たときには、圧倒はされたが心打たれることはなかった。中世のタペストリーは、織りの世界では織りの芸術の頂点として評価されているが、なんだか絵画に追従しているみたいだった。



2004年8月25日(水)「オリンピックの観戦は時間の無駄」

 連日、テレビではアテネ五輪の番組ばかりやっている。やるべきことが沢山あるのに、他人のスポーツの応援のためにテレビの前にずっと座っているのは時間の無駄だと思う。観戦し始めるとキリがない。ゲームをするような興奮があって面白いのかもしれないが、結局何もしていない時間を過ごしているのと同じことだ。



2004年8月10日(火)「尖閣諸島/中国の反日感情」「トルコ映画『少女ヘジャル』」

 昨日、尖閣諸島問題のことをテーマにしたテレビ番組を見た。中国が、日本との国境からわずか数キロの中国海域で天然ガス開発のための設備を建造していて、これが完成すると、ストローのような管で日本海域の地下からも資源を
吸い上げることができる、ということだ。そこで、出演者たちが、中国から日本を守るためにはどうすれば良いか、という議論をしていて、少し違和感を感じた。
 「中国は怖い、中国から日本を守るために軍事力を強化して……」というような発想は危険だ。
 日本も、隣りの日本海域で天然ガスの開発をするか、将来的には中国と協同して天然ガス開発をすれば良いのではないかと思う。

 中国での反日感情が高まっているようだが、中国は日本のことを、日本は中国のことを、お互いにもっと知るべきだ。知らない国に対しては、恐怖心が増幅してしまうものだ。お互いに知ろうともせずに、勝手な妄想をふくらませて恐怖感にとらわれることは良くない。市民が無知蒙昧であると政治家に都合良く利用されてしまう。
 中国のアジアカップサッカー試合で、反日感情をむき出しにしていた中国人たちは、政治家たちに踊らされていることに気づくべきだ。
 先日、日本の企業に勤めている中国人と話す機会があった。
 この中国人は次のように言っていた。
「中国では、失業などして経済的に貧しく不満や不安を抱えている人が、鬱憤のはけ口として反日感情を強く持つのです。こうした社会の下層の人々が、政治家に利用されてしまうのです」
 このことは、日本や世界中の国にも同じ事が言えるだろう。
 結局、どこの国でも市民が賢くならなければ、世の中は良くならないのだ。

 小泉首相の靖国神社公式参拝も問題だが。

 ところで先日見たトルコ映画「少女ヘジャル」はなかなか良かった。(もう終わってしまっただろうが)
 クルド人の誇り高さに心打たれた。



2004年8月2日(月)「『生きながら火に焼かれて』スアド・著(発行:ソニー・マガジンズ)」

メールマガジンより

こんにちは。
毎日暑いですが、皆さんいかがお過ごしですか。
私は最近、外国人問題を織り込んだ、日本人、イラン人、コロンビア人の三角関係を描く恋愛小説を書きました。
もしよろしかったら、下記のページを覗いてみてください。
350円(送料込み)で冊子の販売もしています。
http://www.matsunaoka.net/novel/novel-index.html

今日は「生きながら火に焼かれて」スアド著(発行:ソニー・マガジンズ)をご紹介します。
これは、婚姻前の性交渉により火刑にされた女性による衝撃のノンフィクションです。
スアドはシスヨルダン(ヨルダン川西岸)に生まれ育ちます。
この部落では、女の子の多くは生まれてすぐに家族によって殺され、生き延びても家畜以下に扱われ、何の権利も与えられずに男たちに服従して生きているのです。
スアドが17才の頃、近所の男性に恋をしました。
スアドは暴力をふるい物同様に扱う父親(部落では男が女に暴力をふるうのは当たり前)や家族から逃れるために、近所の男性との結婚を願います。
それゆえ男性の言いなりになり身体を許してしまいます。
スアドは妊娠してしまい、家族の手で火あぶりにされるのです。
女性の婚前の性交渉は、家族の名誉を汚したとされ、娘は抹殺されてしまうのです。
これは「名誉の殺人」と呼ばれていて、手を下した者は法で裁かれないばかりか、英雄扱いされることすらあります。
ヨルダンでも、すべての殺人罪は何年かの懲役が科されることになっています。
しかし、そのかたわらに第97条と第98条として「名誉の殺人」に関わる殺人の場合、寛大な判決がなされると明記した条項があります。
また、こうした事件は、家族によって密室で行われるために、外部からはわかりにくい、ということがあります。
「名誉の殺人」は、ヨルダン、トルコ、イラン、イラク、イエメン、インド、パキスタン、イスラエル、ヨーロッパでも行われていて、犠牲になっている女性の数は、全世界で年間六千件を超えているのです。
大火傷をしたスアドは病院で手荒な治療をされていました。
しかも、病院には母親が訪ねてきて、毒薬をスアドに飲ませようとしていました。
ここでスアドは奇跡的にも、<SURGIR(出現)>というヨーロッパの人権NGOのメンバーと出会うのです。
この出会いによって、国外へ出て、ヨーロッパで治療をし結婚をして3人の子供を産み幸せになっていくのです。

この本は「名誉の殺人」を告発するスアドの証言なのですが、困難を乗り越えてたくましく生き延びて幸せになっていく、人々に元気と勇気を与える話でもあります。

この本を読んで、私は運について考えさせられました。
物事がうまくいっている時には、私たちは自分の能力と努力の成果だと自惚れることがあります。
しかし実は、日本に生まれ育ち、能力や努力が発揮できる環境に恵まれる、という大きな運に支えられているのです。
もしも私が、スアドが生まれ育った村に生まれていたら、一生涯奴隷のような存在だったでしょうし、殺されたかもしれません。
母国語の読み書きさえできず、何も知らないまま、火刑にされ死にかけていたスアドは、奇跡的に外国の善良な人間によって救出され、ヨーロッパで生き延びることになり、能力を発揮して適応し仕事をし、家族を作り、一冊の本を出すまでになりました。
この本は、フランスで大ベストセラーとなり、現在は22カ国で出版されています。
その一方で、運悪く未開の地域に生まれたゆえ、能力も才能もつぶされて、奴隷のように扱われ、殺されたりする少女もいるのです。
運には不平等があります。
世の中では、運の不平等によって、様々な理不尽なことが起きています。
例えば、イラク戦争などもそうです。
たまたま強国に生まれた人々が、たまたま弱国に生まれた人々を虐げ、殺戮し、搾取しています。
日本の身近な例だと、たまたま未熟な両親の間に生まれ育ち、家庭の病理によって、才能の芽や何かに向かって努力する能力、命までつぶされてしまう人間もいます。
逆に、たまたま先進国の恵まれた環境に生まれ育ち、才能や能力を発揮して元気に生きる人間もいます。
運の不平等をどうしたら良いのか、私にはわかりません。
しかし、世界で起きているこうした残酷な因習や世の中で起きている理不尽なことを知ることにより、悪への非難の気持ちを持ったり、世界を正そうとする気持ちを持つことがとても大切であるように思います。
その正義の気持ちが、大きな流れになり、世の気運が高まることで、人権NGOやそれを支援する人々が増え、世界が救われていくように思います。

インターネット書店の「生きながら火に焼かれて」のページ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789722619/qid%3D1091372805/250-0325163-2277029

<SURGIR(出現)>のページ(日本語はありません)
http://www.surgir.ch/

それではごきげんよう。
松直伽
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2004年7月6日(火)「『EXIT』雨宮処凛・著(新潮社)」

メールマガジンより

みなさん、こんにちは。
松直伽です。
東京は毎日晴れていて暑いですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ようやくホームページを再開することができたのですが、ドメインを下記のように変更することになりました。
新しいURL
http://www.matsunaoka.net/
もしもブックマークなどされている方がいらっしゃいましたら、恐縮ですが、ご変更をよろしくお願いいたします。

7月11日は選挙の日ですね。
自民党が政権を取っているままでは、ますます右傾化が進行し、憲法9条が改訂され、おおっぴらに戦争できるようになり、危険な状況になっていくでしょう。
そうなると徴兵制も考えられます。
国民の言論の自由も奪われていくでしょう。
すでに、小学校などでは「君が代」を歌わない教師が解雇されています。
またアメリカ型資本主義が押し進められ、所得格差も大きくなっていくことでしょう。
自分の命を守るために、世界の平和のために、投票しましょう。
(期日前投票をすれば、今から投票できます)
今回の選挙で、日本の運命が大きく変わることでしょう。

今日は、雨宮処凛の「EXIT」(新潮社)をご紹介します。
これは自傷系サイトを持ったり、そこに集う人々について描いてあります。
この小説は、リストカットをする今時の若者・恵が自傷系サイトを立ち上げ、ともに助け合おうとする自助グループを作っていったことで、無意識の負のエネルギーに巻き込まれ、亡くなってしまう話です。
恵がHPの日記に薬物の名前や自傷について書き綴り、掲示板で仲間としゃべったり、仲間と会議室に集まり自分の自傷を告白するのです。
恵が「最近、とても自傷がひどくなっているんです。まだ日記にも書いていないんだけど……」
と語り始めると、みんな興味津々で耳を傾けます。
そのうち、恵のサイトがテレビでも紹介されたりして、仲間が増えていきます。
恵はますます、自傷してはみんなの注目を集めます。
自傷をやめたら恵は、こうしてできた人々とのつながりも失い、注目もされないのです。
恵は自傷がアイデンティティになり、ついに自傷が行き過ぎて死んでしまいます。

恵は自傷系サイトを立ち上げた時から、他人の視線に応え、他人によって「自傷の恵」という存在理由を与えられ、自傷の道を貫くしかなくなり、あの世に逝ってしまったのでした。
怖い話でした。
日本は、資本主義の市場化が個人の心を侵食しています。
才能、能力、技術、お金、若さ、美しさを持っている人間には存在理由があり、何も持たない者には存在理由がないという、人間の命を軽視する資本主義市場の価値観に毒されています。
才能、能力、技術、お金、若さ、美しさがない人間はダメ人間だという価値観が、資本主義社会を覆っているような気がします。
そのため、何も持っていなかったり、他人から必要とされていなかったりすると、自分には存在理由がないと思い込み、自信喪失し、何のために生きているのかわからなくなって、自傷したり自殺したりする人が増えているのです。

才能を発揮し能力と仕事が評価されたら、自分の仕事に対して自信はできるでしょう。
しかし、自分の存在や命に対する自信は、世の人々からの評価とは無関係なものではないでしょうか。
自分の存在や命に対する自信がないから、他人に評価されようとあくせく働いて、評価や成績を自信の根拠にしようとするのではないでしょうか。
その結果、評価や成績で得た自信を持つ大人が社会を構成し、人々に評価されなければ自信を持てないという価値観を社会全体に植え付けていると思います。
そのため、大人や子供たちが、評価されるために生きるようになり、評価されない人間はダメ人間として自分や他人を抹殺しようとする心理が生じてくるように思います。
ダメ人間としてのレッテルを貼られた人間は、世界に敵意を抱き、復讐しようとするでしょう。
自信がないために、容姿などをバカにされただけで激高して簡単に人殺しをしてしまったりするのでしょう。
それが、高校生が銃で乱射した米国のコロンバイン事件や佐世保の小学生による同級生殺人事件などが起こる原因ではないかと私個人は思います。
世の中の人々に必要なのは、他人からの評価に左右されない、自分自身の命や存在に対しての自信です。
評価や成績などは、世の中の都合によって作っているのだし、人の種類や時代や社会が違えば評価や成績の基準も変わるのですから。
自分の存在と命に自信を持てば、他人の存在と命も大切にできるようになるでしょう。

イランでも、才能、技術、能力、お金、若さ、美しさを持っている人間を尊重するという価値観はありますが、同時にそういった価値観に逆行する世界も存在します。
イランの人々は、お金、物質、年齢や美醜、技術、才能といった世俗の価値基準よりも、さらに精神的なものに価値を置いています。
世俗の価値を超えた精神的なものとは何か、それを一言で表すのはとても難しいです。
しかし、イラン映画を見るとその価値観が窺えます。
イラン映画では、経済的貧しさと愛がテーマになっているものが多いです。
愛といっても、島田雅彦の小説に見られるような、空虚で寂しい男が性欲を募らせて美人を追い求めるのとは違います。
また、日本の家族に時々見られるような、精神的経済的に自立できない者同士の依存、とも違うような気がします。
イランでも、経済的な自立が難しい人がいるでしょうが、家族のためを思ってなんとか職を得ようと努力していました。(イラン映画を見たり、イラン旅行で見聞きした限りでは)
イラン映画で出てくる男女間の愛や家族の愛は、相手の幸せを願うものであったり人間同士の信頼のつながりだったりします。
学校や職場での虐め、弱者への虐待、引きこもり、自殺は日本の方が圧倒的に多いと、イラン人からよく聞きます。
この日本人の心を蝕む異常さは、アメリカ型資本主義が流入してくるにつれ、さらに進行するように思います。
イランには経済的貧困という問題があり、日本には精神的貧困という問題があります。
このままだと、前述したように日本の経済格差も大きくなり、経済的にも精神的にも困窮する人が出てくるように思います。
また同じことを書くようですが、日本をますます悪くしないために、選挙で意思表示をしていきましょう。
それではまた。

松直伽
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2004年6月22日(火) 「室井佑月に自立を説いて欲しくない」


 昨日、スポーツクラブで「nonno」という雑誌を見た。小説家になるための特集が組んであって、星野さんなどいろいろな小説家の方たちの言葉が載っていた。

 室井佑月の「親のスネをかじりながら小説を書いていたんじゃ所詮素人。プロの小説家は経済的に自立しているもの」という言葉には閉口した。室井佑月が経済的に自立できているのは、大衆向けの小説やエッセイを量産していることとテレビに出演できるような持ち前の容姿があるからだ。はっきり言って、顔がかわいくて教養がなく、書くものが大衆向けだから、経済的自立ができているだけのこと。「小説家は親から経済的支援を受けていたら素人」などと室井佑月に発言して欲しくない。偉ぶるな、と言いたい。

 親の経済的支援を受けながら文学に真摯に取り組んでいる清水博子という小説家の方がずっと偉いと思う。自立したバカ作家の室井佑月の大衆小説よりは、親の援助を受けている清水博子の文学の方がずっと格が上だ。

 星野智幸さんの「小説家になるには深い読解力があることが大切」という言葉と、角田光代さんの「小説家になるには、とにかく沢山本を読むこと」という言葉がとても印象的で、やっぱりプロの小説家だなと感じた。
 こういう本物の文学者がもっと有名になれば良いと思う。そして、効率と若さと大衆受けを重視する資本主義の価値観に毒された文学界の中身が改善されて、老人でも若い人と同じように世に出るチャンスがある健全なシステムになれば良いと願う。



2004年6月15日(火)「佐世保・小6事件/14才未満でも有罪にしろ」

 痛ましい事件だった。亡くなった御手洗怜美さんの父親の悲痛な心を綴った手記には心を打たれた。加害女児はナイフで怜美さんを切った後、十数分も立ち止まって死ぬのを待っていたという。14才未満だからといって、加害女児が無罪になり、自立支援施設などで1年過ごした後は、通常通りの生活ができるのは変だと思う。

 もしも、自分のかけがえのない身内が殺されて、加害者が12才だからという理由で無罪になったら、皆さんはどう思われるだろうか。加害者は、長くて一年後には、他の女の子と同じように、お洒落をしてアイスクリームでもなめながら繁華街を闊歩したり、ボーイフレンドと遊んだり、海や山に行って日焼けをして「人殺し? そんなことするわけないじゃーん」と罪がないものとして明るく振る舞い、人生を楽しむことができるのだ。しかし、殺された者は二度と帰らない。家族は哀しみと喪失感を背負って生きていくことになる。怜美さんにも夢があり人生を全うする権利が当然あったはずだ。この加害者の罪が、12才だからという理由で無罪になるのはやっぱりおかしい。だがもっと異常なのは、ブッシュ大統領の「戦争」と称する侵略・大量殺戮とそれに盲従する小泉首相の罪が、世の人々に糾弾されないことである。



2004年6月8日(火)「本当の自信」

 小説家としてとか医者としてとか社会的役割に対して自信を持つことと、自分の存在や命に自信を持つこととは違うのではないだろうか。世の中では、有能な仕事をして社会的役割を果たすことが自分に自信をつけることだ、と言われている。
 しかし、才能を開花させて仕事が一人前にできるようになること=自信回復、という思考は、才能がない奴はダメ人間、勉強ができない奴はダメ人間、仕事ができない奴はダメ人間、ブスだとダメ人間、という価値観を生み出すのではないだろうか。

 才能を発揮し能力と仕事が評価されたら、自分の仕事に対して自信はできるだろう。しかし、自分の存在や命に対する自信は、世の人々からの評価とは無関係なものではないだろうか。
 自分の存在や命に対する自信がないから、他人に評価されようとあくせく働いて、評価や成績を自信の根拠にしようとするのではないだろうか。
 その結果、評価や成績で得た自信を持つ大人が社会を構成し、人々に評価されなければ自信を持てないという価値観を社会全体に植え付けている。
 そのため、大人や子供たちが、評価されるために生きるようになり、評価されない人間はダメ人間として抹殺しようとする動きが生じてくる。
 ダメ人間としてのレッテルを貼られた人間は、世界に敵意を抱き、復讐しようとするのではないだろうか。
 自信がないために、容姿などをバカにされただけで激高して簡単に人殺しをしてしまうのではないだろうか。
 それが、米国のコロンバイン事件や今回の佐世保の小学生による同級生殺人事件などが起こる社会的な原因なのだと思う。
 今、世の中の人々に必要なのは、他人からの評価に左右されない、自分自身の命や存在に対しての自信なのだと思う。評価や成績などは、人々が勝手に作っているのだし、人の種類や時代や社会が違えば評価や成績の基準も変わるのだから。
 自分の存在と命に自信を持てば、他人の存在と命も大事にできるのである。



2004年6月4日(金)「本当の少子化対策」

人間を愛する能力のある人はとても少ない。世の中、利己的で自信のない人ばかりだから、一夫一妻制だとなかなか結婚できなくなる。

素晴らしい人はとても少ないから、一夫多妻や一妻多夫を容認して、愛ある結婚が増えれば子供も増えると思う。共働きで、仕事と育児や家事の両立は難しいが、親が3人になれば簡単になると思う。

少子化の原因は、愛と尊敬に値する人間が少ないことだ。本当の少子化対策は、自分が個を確立させ、尊敬と愛に値するような自信と魅力ある人間になること、である。



2004年5月31日(月)「『無限カノン』3部作 島田雅彦・著」 「『戦場イラクからのメール』渡辺修考・著(社会批評社)」

皆さん、こんにちは。
だんだん暑くなっていますがお元気でしょうか。
少し前から、私のホームページが閲覧できなくなっております。
ホームページの再開予定は、6月末〜7月頭です。
「はてなダイアリー」を開設しましたので、URLをお伝えします。
ご感想、ご意見、お知らせ、コメント等ありましたら、どなたでも書き込みができますのでどうぞお書き込みください。

http://d.hatena.ne.jp/matsunaoka/

ペンネーム・ハンドルネームを松直伽(まつ なおか)と変えました。
(たびたび変えてすみません。前のペンネームを使っていると不便なことがあるので変えさせていただきました)
今日は、島田雅彦の「無限カノン」3部作についてご紹介します。
「無限カノン」3部作とは、『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』(いずれも新潮社)のことです。
話がとても面白かったです。
『彗星の住人』ではピンカートンと蝶々夫人との恋をはじめ、歴史や国家に翻弄されながら恋と音楽に生きる一族の物語が語られます。
『美しい魂』では、その末裔であるカヲルと、皇太子妃となりつつある不二子との恋愛が語られます。
カヲルは右翼的思想を持った人々から脅迫され、日本を追われてしまいます。
『エトロフの恋』では、エトロフでのカヲルの魂の再生が描かれます。
壮大なスケールの物語の中にたちまち引き込まれ、最後まで飽きることなく読めました。
島田さんの力量と才能を感じさせる小説でした。
なんといってもテーマが面白いです。
恋が、歴史を動かし、国家の大本を揺らがし、日本という国の矛盾をついている小説です。
しかしながら、カヲルは不二子の何に強い恋情を抱いているのか、不二子はなぜカヲルに惹かれているのか、よくわかりませんでした。
『美しい魂』には、カヲルと不二子は「誰にも真意を理解されないけれども確実に世界を救う意思」である「美しい魂」に惹かれ合ったのだと書いてありますが、ピンときませんでした。
二人はただの友達にすぎないのではないだろうか、と思いました。
まあ、カヲルが不二子を美化して母性を求めずにいられない魂の渇望はうまく描かれていましたが。
不二子がなぜ危険を犯して会いたがるほどカヲルを愛しているのか不思議でした。(女のために歌手になるような男にはあまり魅力を感じない)
日本人には、「結婚は人生の墓場である」という言葉があるように、男女がお互いに美しいところだけを見せ合って感情を昂ぶらせることが恋愛であり、結婚してお互いの実像と向き合うとがっかりして人生の墓場と化してしまう、という薄っぺらなメンタリティーがあると思います。
島田さんの描く恋愛も、結婚前の錯覚と幻影が生む利己的な恋愛だと思います。
私はこうした男女関係には、違和感を感じるのですが、「無限カノン」3部作は、日本の国家体制の矛盾や日本人の恋愛について描かれているので、これはこれで完成度の高い小説なのだと思いました。

直伽の五段階評価----

エンターテイメント度<★★★★★>

芸術度<★★★★★☆>

テーマ度<★★★★★>

文体のパワー度<★★★★★>

勉強になる度<★★★★★>

元気アップ度<★★★★★>

インターネット書店で詳しく見る。

『彗星の住人』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106006677/ref=pd_sim_dp_1/249-7875788-2990747

『美しい魂』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103622059/ref=pd_sim_dp_2/249-7875788-2990747

『エトロフの恋』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103622067/ref=pd_sim_dp_1/249-7875788-2990747

松直伽の「はてなダイアリー」にも詳細が書いてあります。

http://d.hatena.ne.jp/matsunaoka/

最後に、イラクで拘束された渡辺修考さんの「戦場イラクからのメール」という本もご紹介します。
この本を読むと、イラク邦人拘束事件が彼らの過失というよりは事故であったことがわかります。
現地の人が「この先はアリババがいるから戻った方が良い」と忠告をしていますが、渡辺さんと安田さんはアリババとは泥棒のことだろうと思い、せっかくここまで来て何も見ないで引き返せるか、という思いで先に進んだ、と書いてあります。
アリババというのは、彼らを拘束したレジスタンスのことだったそうなのですが、他のベテランのフリージャーナリストでもやはり彼らと同じ判断をして同じ行動を取ったと思います。フリージャーナリストの仕事のおかげで、私たちは戦場の真実の姿を知ることができるのです。
彼らのような正義感と勇気のある日本人がいることを、私は誇りに思っています。

少し前に、週刊新潮に、渡辺さんが過去に首相官邸前で赤ペンキをぶちまけて逮捕されたことがあると書いてありましたが、赤ペンキをまいたのは渡辺さんではないことも本に書いてあります。渡辺さんはビラを配っていただけなのです。
週刊新潮は、いい加減な記事を書いて世論を誘導しないで欲しいです。

渡辺修考さんの「戦場イラクからのメール」社会批評社

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4916117611/qid%3D1085924266/249-7875788-2990747

また安田純平さんも「囚われのイラク」(現代人文社)という本を出版されました。

http://www.genjin.jp/Iraq_Yasuda/

悲しいことに、また新たに日本人ジャーナリスト2人とイラク人通訳1人が犠牲になられました。ご冥福をお祈りいたします。

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【イラン映画情報】
「イラン映画祭2004」 Iranian Film Festival 2004
6月4日(金)〜6月13日(日)、溜池山王の国際交流基金フォーラムにおいて、日本初公開作6作品を含む、イラン映画全10作品が上映されるイラン映画祭が開催されます。
http://www.filmex.net/cgi-bin/official-info_2004_02/srh.cgi?act=list
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2004年5月13日(木)「自己責任論者の無責任」

 イラクで拘束された5人を、自己責任論を振り回してバッシングした人ほど、この事件に対して関心を失いつつある。
 大きく紙面をさいて彼らを最もバッシングする記事を書いた週刊新潮は、今はまったく話題にもしなくなっている。
 本当は、これから5人の話を聞いて、冷静な考察や議論がなされるべきなのに。
 「自己責任」を大合唱して彼らを袋だたきにした大衆は、なんて無責任なのだろう。
 「自己責任」などと叫んで本気でこの事件について考えようとしたのなら、渡邉修孝氏、安田純平氏、郡山総一郎氏の帰国報告会に行き話をちゃんと聞くべきだ。

渡邉修孝氏 安田純平氏 郡山総一郎氏の帰国報告会

◆5・20帰国報告集会

■講師 渡邉修孝氏 安田純平氏 郡山総一郎氏の報告

■日時 5月20日(木)18時30分〜
■会場 東京都中野区「中野ZERO小ホール」
■会場費 1000円

■主催 5・20集会実行委員会
■問合せ 「米兵・自衛官人権ホットライン」
 東京都中野区東中野1-41-5 2F
 電話 03-3369-3977
 メール giheisi@jca.apc.org
■会場案内
 JR中央線・総武線中野駅下車徒歩8分(中野駅南口)

■書籍出版『戦場イラクからのメール』レジスタンスに「誘拐」された3日間
  社会批評社 定価(1600円+税)  渡邉修孝 著

イラクで人質になった方々の活動に敬意を表し、これらの方々への非難・中傷を直ちに止めるよう訴える署名運動。



2004年5月6日(木)「米兵によるイラク人虐待と日本人のイラク人質3人への虐め」

 米軍によるイラク人への虐待が明るみになっている。写真では、全裸にさせられ目隠しをさせられたイラク人たちが山のように積まれて、周りで米兵たちが笑っていた。殴打されたり、尿をかけられたり、性的虐待や殺されることもあったようだ。
 こうした虐待と、日本で起きていた高遠さんや今井さんへの虐めとは相似形にある。
 もともと人の心に抑圧されていた誰かを虐めて叩きのめしたいという攻撃性が、落ち度のあった正義感とボランティアに向かって噴出していた。
 「迷惑だ」と連呼しながら三人を中傷・誹謗していた日本人にも、イラク人を虐待する米兵にも、徹底的に虐め抜くことで、ある種の陶酔と優越感を感じていたことだろう。
 人間は、人殺しが「戦争」という名で正当化できる状況の中では、平気で残虐な暴力に走ってしまう。
 「自己責任」という名で正当化できると判断し、3人に群がって袋だたきにした日本人も、人殺しが正当化できる状況では、攻撃欲を思い切り噴出させて暴力に走るであろうことが推測される。
 だが、少数ながら、同じ修羅場の状況にいながらこうした悪を、理性によって告発する人間もいる。
 そうした理性的で善良な人間がいることが救いだ。
 イラクで拘束された5人のうち記者会見に応じた4人は、イラク戦争の真実を暴いて世の中を正そうとする意気込みを持っていた。体調を崩してまだ記者会見をしていない高遠さんも善良な人だった。
 イラク入りの時期の判断に対しての批判はあるかもしれないが、彼らが持つ正義感や善良さや優しさが、弱肉強食で戦争や紛争が絶えない汚濁した地球を救うのだ。



2004年5月5日(水)「『13歳のハローワーク』村上龍・著(幻冬舎)」

 昨日、新宿の紀伊國屋書店に行った。話題の『13歳のハローワーク』が平積みになっていたのでパラパラとめくってみた。
 作家についてはこう書いてあった。
 「作家は最後の職業である。本気で作家になろうと思ったらいつでもなれる。13才の生徒から作家になりたいと相談をうけたら、今はとりあえず他の職業に就くことを勧めるべきである。……作家の条件とはただ一つ、社会または特定の誰かに向かって伝える必要と価値のある情報を持っているかどうかだ」

 作家になろうと思ったら本当にいつでもなれるのだろうか。70才、80才でもなれるだろうか。作家が最後の職業だと言うなら、老人でも有力な文学新人賞を与えるべきだ。
 村上龍が推した芥川賞受賞のあの若い二人もそうだが、文学界は若い方が有利な世界だ。
 結局のところ、文学界も多数決と欲望中心に回る資本主義原理に追従しているのではないだろうか。

 伝える必要と価値のある情報を持っていることが作家の条件なら、それを使い果たした作家は引退すべきではないだろうか。
 時々「一生書き続けます」という新人作家の言葉に、やっぱり作家だと世間が感心していたりするが、書くべきことがなくなったら、書かないことの方が世のためではないだろうか。せっかく本を買って読んでみたが、期待はずれであることがよくある。読者を落胆させる本というのは罪深い。出版した本、特に文学系の小説は半分以上が返本されるというのだから紙もお金ももったいない。
 金原ひとみの第二作はどうだろうか。評判はあまり良くないみたいだが。『蛇にピアス』以下の内容なら読む気がしない。

 私も、書きたいことを小説にして書くことがなくなったら、後は織物製作に専念したい。

 男性作家のコーナーに行くと、YOSHIの携帯小説が10冊分ぐらいのスペースに平済みにしてあった。同じ本が何カ所にも平積みになっていて、どの本の帯にも150万部突破とか170万部突破とか書いてある。星野智幸さんの小説は、棚に4冊入っていただけだった。宮内勝典さんの小説は棚からも消えていた。
 変な世の中だ。YOSHIの携帯小説なんか三級小説なのに。文学性豊かで完成度の高い小説の方が隅に押しやられ、駆逐されているなんて。



「『ロンリー・ハーツ・キラー』星野智幸・著(中央公論新社)」

 国家や個人が形成している社会構造の空洞や内面の空虚や自立の問題が描かれていた。
 社会参加とはどういうことがわからずに生活のために働き、何のための人生なのか何のために生きているのかわからない個人、このような意味が空洞である個人と個人の総体である社会の空洞が描かれていた。
 何かに従っているだけで、生きる実感を持てない人々が、オカミと呼ばれる天皇のような存在が急逝してから、無気力になり、人間不信がむき出しになり、心中したり犯罪を犯したりして、世の中は生も死もない混沌とした虚無の世界になっていく。全体主義の神のいない虚無の国のように。

 天皇のような存在である「オカミ」が、大きな存在感があるものとして描かれていたので、日本だという感じがしなかった。日本では皇室は形骸化していて、戦争責任は問われるべきだと思うが、存在としてはあってもなくてもどうでも良いと感じている人が多いのではないだろうか。
 いろんな考え・意見を持った人がたくさん登場するのだが、生きていても死んでいてもどちらでも良いような空虚な登場人物ばかりなので、人々が一様に描かれていると思った。国家と個人の関係の描き方もシンプルだった。
 病的な人間ばかりが登場して、病的なところだけが大げさに描かれていた。井上やいろははビデオをやっているが、ビデオが面白くて生きる原動力になるほどの生き甲斐にはなっていない。
 確かに現実世界でも空虚な人々の方が圧倒的に多いが、そうでない人もいる。今、フリーターが増加しているが、彼らも適職を通して自分の存在意義を自分の中に見つけようと努力しているのだと思う。
 生きる実感を感じながら生きている人もいる。
 そういった人々がぜんぜん登場しないで、生きている実感のない空虚な人ばかりが登場して希望のない話が繰り広げられるので、こちらまでネガティヴな気分にさせられて疲れるところがあった。
 小林恭二の「小説伝」のように戯画化して滑稽に書いてあれば読みやすいと思うのだが、「ロンリー・ハーツ・キラー」は戯画化しているようでそうでもない気がした。
 でも、社会の空洞を自覚していない心の空虚な人々には刺激的で、覚醒させる作用のある小説だと思った。

 心から国民の幸福を願って働いている政治家が何人いるだろうか。
 強国に盲従したり体裁にとらわれて政策をすすめたり国民年金制度を唱えながら己は年金を払わない政治家たち、大多数に従うだけで自信がなく、自分さえよければよいエゴイスティックな人々、このような意味が空洞化している日本社会に警鐘を鳴らしている、不気味な近未来幻想小説だ。



2004年5月4日(火)「メール送受信できない2」

 ホームページで公開しているpostmaster@naoka.netのメール送受信が再びできなくなっております。
 たびたびご迷惑をかけて申し訳ありませんが、メールを下さる方は下記のメールアドレスをお使いいただくようお願い致します。只今原因を調べております。
 naokahime@naoka.net



2004年5月3日(月)「わけあって名字をつけました」

 わけあって名字をつけました。松 直伽姫(まつ なおかひめ)といいます。今後ともよろしくお願い致します。
 創作に没頭したいので、今後はなるべく日記を書かないようにするつもりです。