2004年4月29日(木)「昨日からメール送受信できない」

 ホームページで公開しているメールアドレスのメール送受信ができなくなっております。
 数日前にも、同じアクシデントがありました。
 復旧のために28日以降に届いたメールをすべて削除するかもしれません。
 メールをくださった方、申し訳ございません。
 こちらのメールアドレスにメールをいただければ受信できます。
 naokahime@naoka.net

 後記
 復旧いたしました。メールサーバーにある28日〜29日のメールをすべて未読のまま削除いたしました。メールをくださった方、申し訳ございませんが、もう一度メールを下さればありがたいです。(4/29)




「柏村武昭参議議員、自分の立場をわきまえろ」

 自民党の柏村武昭・参議議員が、イラクで人質になった人たちについて「自衛隊のイラク派遣に公然と反対している反日的分子たちに血税を用いることは強烈な不快感を感じる」と発言した。
 国の政策に反対するのがどうして反日なのだろうか?
 柏村武昭は、日本を独裁国家にするつもりなのだろうか。
 日本は民主主義国だから、国の政策に反対する意見などいろいろな意見があって当然のことだ。
 政治家は、私たち市民の生活を良くするために、市民を守るために、税金によって雇われている公僕である。
 公僕である立場をわきまえて欲しいものだ。



2004年4月22日(木)「イラクで拘束された五人を虐める日本人」

 イラクで拘束された五人に状況判断の甘さはあったと思うが、日本では、イラク入国の判断を問う批判よりも、彼らの人格や生き方を否定したり個人情報を公にして危険にさらす悪意の方が大きく渦巻いている。
 この悪意は異常だ。
 人間には、誰でもいいからこき下ろしたい、叩きのめしたい、という満たされない攻撃欲があるのだろうが、それが特に高遠さんや今井さんに向けられている。それは彼らが、正義感や無償の愛といったものに価値を置いて自分の生き方を貫こうとしていたからだ。
 もともと、正義感や無償の愛といったものを冷笑している人が、この事件をきっかけに彼らの生き方に敵意をぶつけているのだ。
 使われた税金がもったいないと言う人々も、道路などの公共事業に無駄に費やす税金や国民年金保険料の取り忘れの8兆円などには、何も言わないのだから。
 多くの日本人は表向きは勤勉でも、普段いかにシニシズムや屈折した心を隠して生きているのかがわかる。

 正義や無償の愛などといった内面的価値よりは、強いものに媚びて大多数の欲望に最も価値を置き物質的経済的に成長する方を優先してきた日本人特有の歪んだ生き方が、こうした虐めを引き起こしていると思う。
 日本は虐めが多い国だ。虐めの程度はいろいろあっても、学校、職場などで虐めにあった人、虐めた人、虐めを見た人は多いだろう。
 多数決と欲望が中心となって動く日本社会では、自分に自信がなく、強い存在に媚びて多数派に追従し、正義感や無償の愛といった人間の美しい部分を信用せず冷笑する構造があると思う。
 日本では、いくら正義と無償の愛があってもそれによって多数派の秩序が乱れるなら、偽善などと呼ばれて抹殺される。
 五人のように市民平和運動をしている人を「プロ市民」などと呼び、リストを作って個人の情報をホームページに載せたりする嫌がらせもある。
 イラク邦人人質事件によって噴出した多くの日本人の悪意や狡猾さを見て、私も自分の発言や平和のための行動によってこうした虐めの犠牲にならないように、自分の身を自分で守るためにプライバシーの厳守に努めようと改めて思った。
 まあ、あの五人のように政府によって一方的に個人情報を世に流されたら、守りようがないだろうが。
 普段、私は良い人々に囲まれて生活しているが、一歩外に出ると、秩序を乱した弱者を平気で虐めて袋だたきにする人間が大勢いるのだ、ということを学んだ。

 海外では、この五人の行動は評価されているようだ。
 フランスの新聞ルモンドは、日本の自己責任論を批判し、人道主義に駆り立てられた若者を誇るべきだと書いている。
 パウエル米国務長官も人質に対して、「危険を冒す人がいなければ社会は進歩しない」と慰めの言葉を贈った。
 日本人は、権力や大多数に盲目的に追従し権力外にある人間を虐めて袋だたきにするメンタリティーを恥じるべきではないだろうか。
 実際に、五人のような真心からイラクを支援している個人や団体があるから、海外で日本の評判が良くなっているのだし、テレビや新聞では伝えられない現地の真実の状況を知ることができるのだ。
 日本政府は、心からイラクを人道支援している個人や団体をもっと評価して支援すべきだ。
 下記のページ参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000014-kyodo-int

 ところで与党・自民党は、本当に日本の民意で選ばれているのだろうか。
 クラブやレイブパーティで連日遊んでいる若者、フリーター、ホームレス、失業者、引きこもり、心身を病んで治療をしている人、歌舞伎町にたむろしている人々、援助交際や夜の商売をしている人々、麻薬などに耽っている人々、など国が変わることを一番必要としている社会的弱者が最も棄権していて、その結果自動的に自民党が政権をとっていると思う。
 社会的に弱い立場にいる人ほど、世の中どうせ変わるわけがない、という諦めと無力感から棄権し、結果として自分の首を絞めていると思う。



2004年4月17日(土)「イラク邦人人質事件/五人のおかげでイラクの親日感情が高まった」
               「イラン映画『わが故郷の歌』(バフマン・ゴバディ監督)」


メールマガジンより

皆さん、こんにちは。
今日はイラン映画の「わが故郷の歌」(バフマン・ゴバディ監督)をご紹介したいのですが、先にイラク人質事件について考えたことをお話したいと思います。
皆さんはこの事件についてどう思われたでしょうか。
イラクで拘束された五人が、イラクでの支援活動が認められてイラク・イスラム聖職者協会によって解放されました。
彼らに向けて、「自己責任だ」「迷惑だ」という批判の声が上がっています。
また、十七日付けの朝日新聞には、<犯人側からの自衛隊撤退の要求に応じなかった政府の姿勢には、73%が「正しかった」と受けとめた>と書いてありました。
私は、世間の人々は小泉首相が言っていた「自衛隊派遣は人道支援のため」という言葉に騙されたのだと思います。
五人が戦場のイラクに入った時期については判断の誤りがあったと思いますが、彼らがボランティア精神や正義感からイラク支援活動をされているのはとても素晴らしいことです。
それよりも米国の要請を受けて米国の子分として行っている自衛隊派遣の方が迷惑です。
いくら自衛隊が人道支援と称してイラクで水配りしても、同時に、日本が米国の戦争犯罪を肯定し盲従しているということを自衛隊派遣によって世界中に伝えているのですから。
国民の安全よりも、米国へのご機嫌取りと世界への面子の方を大事にしているのです。
そのせいで、日本人がテロ攻撃の標的になる不安にさらされ、国内でのテロ対策、警備など、莫大な税金がかかっています。
この方が迷惑です。
もしも、日本政府がイラクの人道支援を第一目的として行いたいなら、拘束された五人のようなイラク支援のために活動されている個人や団体を支援すべきです。
治安上の問題があるなら、国連のもとでPKO活動として自衛隊派遣したら良いのです。
日米安保条約などの米国との友好関係は保つべきですが、米国の戦争犯罪に盲従するのは人道的にも許されないし卑屈すぎます。
戦争に巻き込まれても、米国は日本を守ることはできないでしょう。
生物テロや放射能被爆など防ぎようがありません。
日本の軍事力を増強しても同じことです。
軍事力で闘争しても、日本を守ることはできないし、大勢の犠牲者を出すだけです。
日本は、全世界の国々、西欧諸国やアジアや中近東などと友好関係を築くべきです。
そして、米国と拮抗するぐらいの権力を国連に持たせるように日本は努力すべきなのです。
日本が政権交代して菅直人氏が首相になれば、今より少しはマシになるように思います。

イラクでの支援活動が認められて、イラク・イスラム聖職者協会によって解放された高遠さんが、アルジャジーラのインタビューに「これからもイラク支援活動を続けたいです。イラク人を嫌いになれません」と答えていました。
そばにいたイラク人が感動して涙を流していました。
高遠さんたちのおかげで、イラクの親日感情が高まりました。
また高遠さんや今井さんのイラクでのボランティア支援活動がイラク全土に放映され紹介されたことで、米国の戦争犯罪とそれに盲従するイラク自衛隊派遣に反対しイラクを支援する人々が日本にも存在するのだということが、イラク人に伝わって良かったです。
イラク人たちが、日本人は小泉首相みたいな人間ばかりだと思い込んだままだと、日本がテロ攻撃の標的になってしまいますから。
アルジャジーラのインタビューに答えた高遠さんや渡辺さんの発言や彼らがボランティア精神で行っていたイラク支援によって、イラクで高まりつつあった反日感情が抑えられました。
 私はあの五人に、ありがとう、と感謝します。

さて、イラン映画「わが故郷の歌」(バフマン・ゴバディ監督)についてです。
とても素晴らしい映画でした。
これはクルド人監督による、クルド人の人間ドラマを描くイラン映画です。
クルド人というのは、ご周知の通り、トルコ、イラク、イラン、シリアの国境が交わるクルディスタンという山岳地帯に住んでいる自国を持っていない民族です。
クルド人は3000万人にも及ぶ人口規模にもかかわらず、トルコ、イラク、イラン、シリアによって分割統治されていて、国を持つことも許されていないばかりか、民族として自己主張することも弾圧されています。

1980年〜88年まで、イラン・イラク戦争が続きました。
国境沿いにあるクルディスタンは主戦場となりました。
フセイン政権は戦争中に、自国のクルド人に向けて化学兵器で大量殺戮を行いました。
戦争直後にもクルド人への殺戮、迫害が続きました。
この映画は、戦争直後のイラン、イラクが舞台になっています。

話はこうです。
イランのクルディスタンに住むクルド人のミュージシャンのミルザのもとに、かつて離婚してイラクのクルディスタンに渡った元妻ハナレから、救いを求める知らせが届きます。
ハナレもミュージシャンでしたが、イランでは女性は歌を歌えないために、ミルザと離婚して同じミュージシャン仲間だったサイードと結婚してイラクに駆け落ちしたのです。
ミルザは二人のミュージシャンの息子を連れて、ハナレのいるイラクに向けて出発します。
クルドの民族音楽を演奏しながらの珍道中ですが、イラクにたどり着くと状況は一変します。
イラクの雪に覆われる過酷な自然の中、砲弾や爆音が飛び交い、大量殺戮された夥しい数の死体があります。
ハナレは化学兵器にやられて障害を持ち隔離所に収容され、再婚したサイードは亡くなっていました。
サイードはミルザに埋葬して欲しいと遺言を残していました。
ミルザは遺言の通り、サイードを埋葬し、ハナレとサイードの娘を引き取ります。

残酷で厳しく哀しい現実を描いていますが、希望や笑いなどクルド人の様々な面をユーモアを交えて描いているので、深い感動とともに面白く鑑賞できます。
クルド人たちが怒ったり泣いたり笑ったり、音楽を奏で歌い踊り、人を愛したり、自分の生き方を貫こうとしたり、人間らしい生き方をしていました。
ハナレがイランでは女性は歌を歌えないからと夫を捨ててサイードとイラクに駆け落ちしたというエピソードから、歌に生きる意志の強い女性だなと感心しました。
その夢は、フセインのクルド人への殺戮・迫害によって残酷に砕かれるのですが。
ミルザも、離婚した元妻ハナレを心配するあまりイラクまで行き、ハナレの夫を埋葬したり彼らの娘を引き取ったり、血縁を超えた音楽を通した強い絆がありました。

私たち日本人は、受験勉強などで歴史の事件や年号などを暗記することはしても、その中身はどんなものだったのか想像することは苦手です。
知識・情報を詰め込んだインテリは多いですが、想像力によって世界を理解するという能力が欠けているために、米国の戦争犯罪を支持し、その犠牲となって亡くなられる現地の人々の悲劇を他人事だと感じている人が多いです。
そんな日本人にとってとても必要な映画です。
カンヌ国際映画祭フランソワ・シャレ賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。
岩波ホールにて上映中。四月三十日(金)まで。
http://www.iwanami-hall.com/

------直伽姫の五段階評価------

ストーリーが面白い度<★★★★★>
芸術度<★★★★★>
テーマ度<★★★★★>
映像が美しい度<★★★★★>
お勉強になる度<★★★★★>
元気アップ度<★★★★☆>

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【イラン映画、その他】
イラン映画「ハナのアフガンノート」
銀座テアトルシネマにて、5月モーニングロードショー
監督:ハナ・マフマルバフ
http://www.ryokojin.co.jp/tabicine/afgannote.html

イラン映画「午後の五時」サミラ・マフマルバフ監督
6月公開予定
銀座テアトルシネマ
タリバンの撤退後のアフガニスタンの混沌とした姿を描く。
http://dazed.excite.co.jp/dazed_people/film/makhmalbaf/

「アフガン零年」原題:OSAMA
http://www.uplink.co.jp/afgan/
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【イラン大地震被災者支援のお知らせ】
日本ユニセフ協会のイラン地震緊急募金の募集
http://www.unicef.or.jp/siryo/iranlist.htm
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メールマガジン「イラン映画を知ろう」(イラン映画の情報が得られます)
http://excite.freeml.com/cats/entertainment/movie/movie/docudrama-freeml.html
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【アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名運動】
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
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【反戦デモのお知らせ】
非戦闘地域はなくなった! 自衛隊はイラクから撤退を。
日時:4月18日(日)
14時〜集会                  
14時45分〜パレード
場所:宮下公園(渋谷駅南口)
主催:WORLD PEACE NOW
http://www.worldpeacenow.jp/
連絡先:市民連絡会
TEL03-3221-4668
kenpou@vc-net.ne.jp
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【反戦デモ、イベントなどのお知らせ】
http://www.mkimpo.com/calendar/webcal.cgi
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イスラエル支援企業リスト
(イスラエルのパレスチナ占領と暴力を支援する企業を支援しないために)
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
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2004年4月10日(土)「イラクの日本人人質三人を殺す小泉首相と有権者たち」

 私は織りや小説創作などいろいろやりたいことがあるため、こんなことを書くために時間とエネルギーを使いたくない。
 だいたい私は、はじめから小泉首相や与党・自民党や公明党を支持していないのだ。
 それなのに、こうした問題で不安を感じたり気を揉んだりするのは、時間とエネルギーを盗まれたようでとても嫌だ。
 それでも、今こうして書かざるを得ないのは、こういった事件が起きることはあらかじめ予測できていたのに、自衛隊派遣をした政府とそれを支持した有権者たちの無責任に憤りを感じるからだ。
「この三人は日本政府から退避勧告が出ていたのに、法を無視して危険を承知でイラクに赴いたのだから犠牲になっても仕方がない」と言う人がいるが、それは責任逃れのための口実でしかない。
 自衛隊をイラクに派遣した時から、日本が反米組織の復讐攻撃の標的になることは、わかっていたことだ。
 もしもこの三人が人質にならなかったら、他の日本人が犠牲になっただろう(それは国内で起きたかもしれないし、今後また起きるのかもしれない)。
 これは、海外で無防備・不注意だったためにたまたま犯罪に遭った類の事件ではないのだ。
 小泉首相や与党・自民党や公明党が、自衛隊派遣という世界に向けて表したアメリカの戦争犯罪への支持、それを支持した有権者のせいで、起こるべくして起きた事件なのだ。
 彼らは国益とは無関係に、イラクで困っている人を助けたい、イラクの惨状を伝えたいと、真心から意義ある活動をされていた。
 自衛隊撤退はできないと言うなら、せめて、世界平和と国益のためなら多少の犠牲は仕方がないと考える人間が身代わりになるべきだ。人質になった三人は自衛隊派遣には不賛成だったのだから。
 自分が犠牲になることを考えると逃げたり身を引いたりするなら、世界平和と国益のためなら多少の犠牲は仕方がない、などと無責任なことを言うな他人を犠牲にするな、と言いたい。
 自分は安全圏にいて、他人が犠牲になることを前提にして国を動かす政治家やそのやり方を支持する有権者たちなど、いい加減で冷酷な人が多すぎる。

 下記のページには、人質になった日本人がナイフを突きつけられて悲鳴を上げている写真が載っている。怪我をしているように見える。これが現実なのだ(もっとひどいことになっているかもしれない)。テレビではそのような場面を映していなかった。情報操作もいい加減にしてくれ、と言いたい。

喉にナイフを押しつけている画像
http://tinyurl.com/26d8k

喉にナイフを押しつけている動画
http://www.spiegel.de/politik/ausland/0,1518,294578,00.html

自衛隊撤退を呼びかける緊急アクションポータルサイト
http://www.chikyumura.org/campaigns/peace/action/

今井君、高遠さん、郡山さんの命を救うためのオンライン署名
http://shomei.kakehashi.or.jp/

【転送・転載歓迎】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「日本人の命」か「ブッシュ」か 小泉総理は、自衛隊をただちに撤退させろ!!
《首相官邸緊急抗議行動の呼びかけ》
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「自衛隊は撤退しない」。福田官房長官は記者会見で言い切りました。自衛隊は名目上、イラクの復興支援を目的に派遣されています。では「日本人の命」より重要な「復興支援」とは何なのでしょうか? 今回の日本人誘拐事件で自衛隊のイラク派兵の目的が「日米同盟」のため、もっとハッキリ言えば小泉総理のブッシュ大統領への忠誠のためであることが明らかになりました。日本人の命よりも、ブッシュ大統領への忠誠を重視する小泉総理に対して、自衛隊をただちに撤退させるため、一緒に抗議の声を上げましょう。
日本人を誘拐したイラク武装勢力は、「3日以内の自衛隊の撤退」を解放の条件としています。私たちは「3日以内の自衛隊の撤退」を実現しなければなりません。それしか、3人の日本人を救う道はないのです。みなさん、首相官邸へ結集を!!

日程
4月 9日(金)12:00〜13:00
4月10日(土)12:00〜13:00
4月11日(日)12:00〜13:00
4月12日(月)12:00〜13:00 18:00〜19:00

■集合場所:衆議院議員面会所(東京メトロ国会議事堂駅・永田町駅下車 徒歩2分)
■行動原則・いずれも非暴力の行動に徹します。
■呼びかけ:WORLD PEACE NOW
■連絡先:市民連絡会 TEL: 03−3221−4668 現場連絡携帯・070-5212-0275



2004年3月29日(月)「実用的なタペストリー」

 今、敷物にもなるタペストリー(綴織り)や、ストールにもなる壁掛けなど、実用的なタペストリーを制作するにはどうしたら良いか研究中だ。
 綴織りタペストリーの美術性を重視して織ったら、布の裏側に糸端が沢山出てしまう。しかし、敷物としての実用性を兼ねようとしたら、布から糸端を出さないで裏表使用できて、しかも長年の洗濯に耐えられる丈夫さがあり色の堅牢度が高い方が良い。
 アートと実用性を兼ねる織物を製作するのは、容易ではないのだとつくづく思う。
 今回、ショップにはランチョンマットにもなるタペストリーを一枚だけアップした。

 ストールとしても使える壁掛けを作るのも容易ではない。壁掛けの美術性を重視したら触感が硬めになるし、ストールとしての実用性を考えたら触感の柔らかさを重視した方が良いので美術としては細かい表現ができにくくなる。
 そこで、ほぐし織りの技法ではどうだろうかと研究中だ。
 機であらかじめ布を織り(仮織り)、それを機から外して、タテ糸に絵を描き、再び機にかけて織るたびに仮織りしたヨコ糸を外し、染料と糊でくっついたタテ糸をほぐしながら織り上げ、色落ちを防ぐために1〜2時間(家庭では長時間かかる)蒸すので、普通のストールの何倍もの時間と手間がかかる。
 しかも糸が細く、1センチに10本のタテ糸を入れ、ヨコ糸も密に織るので、膨大な時間がかかる。
 しかし、密に織っても細いシルクなので柔らかいし、絵画的表現ができる。
  下記の写真は、先日試作したもの。染料は着物などに使用される堅牢度の高いイルガラン染料。


 今年は大きなタペストリーも制作したいし、小説も完成させたいので、ショップの作品制作ができるかどうか不安になっている。 

 ところでもうすぐレイ・ハント展がある。この画家の絵は好きなので行ってみるつもり。
アップビート・ネオポップ」の世界 - レイ・ハント展
開催期間:2004年4月5日(月) - 11日(日)
開催時間:平日12:00 - 20:00 土日 11:00 - 17:00
会場:すどう美術館 - 東京都中央区銀座 6-13-7 新保ビル 4F
電話: 03-3547-1016
すどう美術館へのアクセスマップ



2004年3月15日(月)「国家による弾圧が始まった」「『蛇にピアス』金原ひとみ」「『朝鮮民話集 フンブとノルブ』」

メールマガジンより

皆さん、こんにちは。
ご無沙汰していました。
私、ペンネームを「直伽姫」としましたので、今度からこの名前でお邪魔します。
私はずっと元気で、今年の冬も風邪をひきませんでした。
一年半前から人参ジュースを飲み始めてから風邪をひくことがなくなり体調が良いです。
人参、リンゴ、レモンをベースに、ほうれん草、大根、オレンジ、牛乳などをミキサーに入れて作っています。
皆さんもぜひ試してみてください。

明るく元気に生活をしていても、世の中を見ると変だなと思うことがよくあります。
最近感じるのは、反戦などの平和思想に対する国家の弾圧ですね。
立川市で自衛隊派遣に反対する市民グループの人が「イラク派兵反対」というチラシを防衛庁官舎の郵便受けに入れたところ、逮捕されてしまいました。
日頃他にも様々なチラシも入れられているのですがそれらは黙認されていて、反戦思想のチラシのために住居侵入という容疑で逮捕されたわけです。
杉並区でも、公園トイレに「戦争反対」等の落書きをした青年が逮捕され、建造物損壊という通常よりは格上げされた重い罪状で起訴されました。
もちろん、落書きは悪いことですが、他の落書きはそのまま放っておかれたり、条例違反として追及されるだけです。
反戦という思想を持つ落書きであったから、通常よりは重い罪とされたのです。
また、社会保険庁の方が休日に適法なビラ(しんぶん赤旗)を適法に配って逮捕され起訴されました。
これは国家の共産党に対する政治弾圧です。
こうした国の弾圧的な動きに対して、三月五日付け朝日新聞の社説では、「こうした強引な摘発が続けば、市民が自分の意見を言ったり、集会を開いたりすることをためらいかねない……国は人々の自由な意見や異なる主張にも耳を傾けることが大切だ」と書いてあり、とても共感しました。
私たちが気づきにくいところで、国が静かに右傾化し、市民の言論の自由を認めない方向に進んでいると感じます。
気が付いたら、いつの間にか市民が国の従属物になっていて、個人の自由と尊厳を奪い取られていた、ということになりかねません。
選挙の時は、よく考えて投票したいものです。
棄権していたら、ますます国の都合の良いように法が整備され、市民が犠牲になっていくでしょう。

立川・反戦ビラ弾圧について
http://www.bekkoame.ne.jp/~pyonpyon/hotnews/2004/0306.htm
ビラ配布不当弾圧に抗議
http://www.jcp.or.jp/activ/active95_bira/index.html
落書き反戦裁判について
http://mypage.naver.co.jp/antiwar/graffiti417/

今日は、二冊ご紹介します。
一冊は、二十歳で芥川賞を受賞したことで話題になっている金原ひとみの「蛇にピアス」です。
「私」は、舌先を二つに割るスプリットタンという身体改造をした男アマと知り合い一緒に暮らしている。
「私」もスプリットタンに憧れて、アマと一緒に、身体改造の商売をしているシバさんの店を訪れる。
「私」はシバさんに、とりあえず舌にピアスをしてもらう。
「私」とシバさんはお互いに惹かれるものを感じる。
ある日、暴力団員の男に絡まれて「私」の胸元が触られたとたん、アマはその男をこてんぱんに殴り殺してしまう。
警察の調査の手がのびてくるのを不安に感じながら生活する日が続く。
「私」はシバさんに入れ墨をしてもらい、アマに内緒でシバさんと肉体関係を持つ。
なにも知らないアマ。
ある日、アマが殺されてしまう。
アマを殺したのはシバさんかもしれない。
でも「私」は、犯人はシバさんではないと信じている。

ざっとこのような粗筋でした。
途中までは面白く読んだのですが、アマが殺されて犯人はもしかしたらシバさんかもしれない、という設定に少し作為的なものを感じて興がさめてしまいました。
職業作家さんみたいに上手に書いてあるのですが、あまり心に残りませんでした。
選評には、作品全体から哀しみのようなものを感じるという意味のことが書いてありました。
そうかもしれませんが、このようなラストには少し滑稽さを感じました。
行間から哀しみが滲み出ていて心を打たれたのは、林芙美子の「晩菊」ですね。
今となっては、やっぱり一流の短編だなと改めて感じ入ります。

----直伽の五段階評価----

エンターテイメント度<★★★★☆>
芸術度<★★★☆☆>
テーマ度<★★★★★>
文体のパワー度<★★★☆☆>
勉強になる度<★★★★☆☆>
元気アップ度<★★★★☆☆>

もう一つご紹介するのは、北朝鮮旅行の時に買ってきた「朝鮮民話集 フンブとノルブ」という古い民話です。
教訓がありながらちょっと残酷で、他の国の民話や童話と似たような話が多く、国や時代が違っていても人間の内には共通したものがあると感じました。
その中から、一編ご紹介します。
タイトルは「ほんとうの友」。
昔あるところに父親と息子が二人で暮らしていました。
息子にはたくさん友達がいて毎日入れかわり立ちかわり訪ねてきました。
父親には友達があまりいなかったので、息子は聞きました。
「どうしてお父さんには友達がいないのですか?」
「わしにもいるさ」
「じゃ、どうして遊びにこないのですか?」
「遊びに来なくたって友達には違いないよ。わしの友達はみな働き友達だから、野良へ出れば会えるんだ」
息子は父親の言葉が理解できず、首をかしげました。
「友達ならしょちゅう会って笑ったり騒いだりするのが本当で、ただ一緒に働いているというだけでどうして本当の友達になれるのですか?」
そこで二人は、どちらが本当の友達なのか試してみることにしました。
夜、父親は一匹のブタを袋にいれて息子に担がせて言いました。
「わしは泥棒、と叫ぶからお前は『追われているんだ。かくまってくれ』と友達の家を訪ねてごらん」
息子は、ブタの入った袋を背負いました。
父親は「泥棒!」と叫びました。
息子は友達の家を訪ねて言いました。
「かくまってくれ。追われているんだ」
すると友達はこう言いました。
「お前、ブタを盗んだな。おれんちにはそんなものを隠す場所がない。他へ行けよ」
息子は、他の友達の家に駆け込んで言いました。
「泥棒だと勘違いされて追われているんだ。助けてくれよ」と言うと、
友達は、「知らねえよ」と突き放しました。
どの友達の家を訪ねても、「泥棒はかくまえない」と相手にしてくれません。
日頃一緒に遊んでいる友達なのに、みんな冷たかったのです。
今度は父親の番です。
野良仕事で友達になった呉さんの家の近くで、息子は「泥棒!」と叫びました。
父親はブタの入った袋を担いで呉さんの家を訪ねました。
「泥棒だと言われて追われているんだ。かくまってくれないか」
すると、呉さんはこう言いました。
「おやおやとんだ災難だ。まああがれよ」
呉さんは、泥棒という言葉を聞いても、少しも気にせず、喜んで父親を迎え入れました。
家の外で、父親が追い出されるのを待っていた息子は、耳をそばだてて二人の会話を聞きました。
「泥棒をかくまっても、あとが怖くないのかい?」
「冗談じゃない。お前が盗みをはたらくなんて、そんなこと信じやしないよ」
「なぜ信じないんだい?」
「そりゃ、俺の親友だからさ。俺はお前が真面目な男だって知っているから、そんなサル芝居は信じないんだ」
それを聞いた息子は、胸が痛みました。
(あ、これが本当の友達だ。あんなに深く信じているから、平気で部屋に上がれ、と言えるんだ)
息子は、飲み友達やばくち友達を親友だと考えていた愚かさに、気づきました。
父親が呉さんに言う言葉が聞こえます。
「明日は誕生日だろう。つまらないものだが、わしの気持ちだと思って、ブタ肉を受け取ってくれよ」
本当の友達とはどういうものかを知った息子は、深く反省し、酒を飲んだりばくちを打ったりしてつき合っていた仲間を捨て、
本当の友達を作ることにつとめたのです。

北朝鮮の古い民話ですが、日本の現代に生きる私たちの身につまされる話ですね。
遊び友達や知り合いは沢山いても、深く信じ合う人間関係は、今の日本でもなかなか作りにくいのではないでしょうか。
こうした話を読むと、国境はあっても、同じ人間だと感じます。
拉致問題など国交を妨げる様々な社会・政治の問題が立ちはだかっていますが、根気をもって対話を続けることにより、解決可能だと思います。

長くなりましたが、この辺で終わりにします。
それでは皆さん、お元気で。

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直伽姫の遊房
http://www.naoka.net/
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【イラン映画情報】
イラン映画「わが故郷の歌」 バフマン・ゴバディ監督/脚本/製作
イラン・イラク国境のクルディスタンを舞台とし、クルド人という国なき民族の知られざる状況にカメラを向ける。
2002年のカンヌ国際映画祭「ある視点」で上映され、フランソワ・シャレ賞とシカゴ国際映画祭金の額縁賞などを受賞している。
岩波ホール
2004年2月21日(土)より4月中旬まで
http://www.iwanami-hall.com/

「午後の五時」サミラ・マフマルバフ監督
6月公開予定
銀座テアトルシネマ
タリバンの撤退後のアフガニスタンの混沌とした姿を描く。
http://www.eiga-kawaraban.com/04/04022702.html
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【イラン大地震被災者支援のお知らせ】
日本ユニセフ協会のイラン地震緊急募金の募集
http://www.unicef.or.jp/siryo/iranlist.htm
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メールマガジン「イラン映画を知ろう」(イラン映画の情報が得られます)
http://excite.freeml.com/cats/entertainment/movie/movie/docudrama-freeml.html
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【アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名運動】
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
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【反戦デモのお知らせ】
WORLD PEACE NOW 3.20
3月20日(土)日比谷で大集会とパレード
2004年3月20日(土) 
日比谷公園野外音楽堂に集合、その後、銀座へパレード!
12:30 開場 13:00 開会〜プレコンサート
順次 銀座方向へパレード
http://www.worldpeacenow.jp/
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【反戦デモ、イベントなどのお知らせ】
http://www.mkimpo.com/calendar/webcal.cgi
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2003年2月14日(土)「文芸・アートが人々に幸せをもたらすために」

 ここのところ、創作する側にとっても、購入してくださる側にとっても、幸せなあり方とは何だろうか、と考えている。
 私の本音は、好きな時に創作して、好きな時に販売したいのだ。
 購買者の本音は、良いものをできるだけ安く手に入れることだろう。
 双方の本音を合致させて満足をもたらすために、次のように考えている。
 好きな時に創作し、好きな時に販売して、良いものを安く売ることだ。
 さっそく、手織りの店「絵布」の布を安くしていくつもりだ。
 価格表示は変わっていないが、気に入ったものがあったらお気軽に価格を尋ねていただければ、お安くした値段をメールにてお知らせいたします。
 もちろん今後も糸の質にこだわって制作していくつもりだ。
 今は、「絵布」で展示販売するのとは別に、キリムを制作している。キリムは100年以上ももつ丈夫な織物だ。「東京アートセンター」で学んだ綴織り技法と「茜屋」で学んでいるキリムの技法で、日本的な柄を織って、敷物にもできるタペストリーを、しかも家庭で洗濯できるものを研究中だ。(通常、タペストリーの洗濯は、専門家に依頼することになる)
 壁掛けにもできるマフラーやストールなども作って、アートを生活に取り入れることを積極的にやっていきたい。
 綴織りやキリムは、ランチョンマットサイズでも制作にあたっては数十時間かかる。マフラー一本、様々な種類の糸を使用した場合は十数時間かかる。糸を染めたり、模様を入れて凝ったものにすると20時間以上かかる。シンプルで小さめのマフラーなら数時間だが。さらに、写真を撮ってホームページに載せると、これまた二日ぐらいかかる。糸を選んで織って、ホームページに載せて販売も自分でやるとなると膨大な時間がかかることになるのだ。
 そのため織物を販売して、もとをとろうとしたら非常に高額になる。
 しかし、私が楽しみのために好きな時に制作して好きな時に販売するのであるから、値段は安く設定するつもりだ。
 (手織りの店「絵布」は利潤を得るために立ち上げたのではなく、もともと私の楽しみのために立ち上げたのだ)
 できるだけ多くの人に使っていただけたら、という願いもある。高額にしたら、お金に余裕のある方にしか買っていただけないし、お金に余裕がない場合でも無理して買っていただいたら複雑な気持ちになってしまうのである。正直いって、布に高い金額を払うぐらいなら、本を買って読んでもっと世界について知ってもらいたいという願いもある。この点については人のことは言えないのだが。
 制作者と購買者がお互いに楽しくやっていくために、こうした方針にしていくつもりだ。

 手織りは非常に手間と時間のかかる作業だが、こうした時間を大切にしたい。
 世の中で生活するためには、スピードや効率優先や大量消費を促されるシステムに従わざるを得ないが、私は趣味の領域において、あえてこうした世の中の流れに逆行し、反グローバリゼーション的姿勢を作品によって表現し多くの人に伝えていきたい。
 いつか、個展のような形で公衆の面前で展示する機会を持ちたいと考えている。

 小説も暇な時間に気楽に書いていきたい。
 小説「タユランの糸車」も、メールをいただければ安く販売するつもりだ。価格などお気軽にお問い合わせください。



2003年2月12日(木)「何のための文芸・アートなのか」

 どうも小説や織物を生業としている方が、忙しくて睡眠不足になったり外食続きになったり体調を崩した、という話を見聞きするたびに、何かおかしいのではないか、という気がしてしまう。
 私が学んでいる織物の先生も綴れ織りでは第一人者の多摩美の先生だが、広いアトリエを持つために田舎に住んで注文制作のために睡眠不足になったり教室の日が変更になったりいつも疲れたような顔をしていて、綴織り作品が売れないとぼやいておられる。
 小説家の星野さんも、体調を崩しながら仕事をされているし、私が出版した郁朋社からデビューされた小説家も眼圧が異常だとかで病院通いをしながら死に物狂いで書いていた。
 売れる織物作家の中にも、腱鞘炎で悩んでいる方が何人かいる。
 文芸やアートなどの仕事に携わりながら、自分の家を持ち、家族や友人とのコミュニケーションの時間を持ち、栄養あるものを食べて睡眠時間を十分にとってスポーツもして健康を維持するのは不可能に近いことなのだろうな、と思ってしまう。
 いくらある分野で評価が高くなっても、生活や健康が犠牲になるのでは、魅力ある生き方とはいえない。

 職業作家の小説を読んでも、素晴らしい作品もあるのだが、完成度がそれほどでもなかったり、技巧的に上手だが魂が入っていなくてつまらないものも多い。
 その上、作品が売れなくて貧乏を強いられるのだから、今の文学業界のシステムはおかしいと思う。

 少し前に群像編集部と何人かの作家たちとの対談があったそうだ。
 奥泉光氏の「……『群像』は毎月発行されているが、作品の質もまちまちだったりして、編集者としては、厳しいときもあるだろう。だから、良い作品が集まった時点で、たとえば、10年おきに発行したって良いだろう。……」という言葉には賛成した。
 島田雅彦氏は「波があるのは仕方ない。作家だって波はあるから。自信を持ってお勧めできる作品もあるけど、それほどでもないのもある。」とおっしゃっていたが、いくら職業作家の小説とはいえ、波にのらないそれほどでもない小説をお金と時間を使って読みたくない。
 期待して文芸誌や小説の本を買って損をすることがよくあるからだ。(私はやりたいことがあって忙しいため、一級の小説しか読みたくない)
 逆に欲しいと思う本や良書が、絶版になっていたり、出版社がつぶれて、手に入らないことが時々ある。
 出版社が望む書き手とは、若くて才能がある人間だ。その作家の仕事からいくら儲けることができるか、という計算があるからだ。老人がいくら良い小説を書いても、先の人生が短くて儲からないために、老人が純文学の有力な新人賞(文芸賞やすばる文学新人賞や群像新人賞などいろいろ)をとることはまったくと言って良いほどない。
 文学業界も買い手も資本主義の巨大なシステムに踊らされている。

 文芸雑誌の発行を一年に一度にして、プロ、アマ問わず全国公募で、年齢や受賞歴など一切の条件を伏せて、良い作品だけを厳選して載せるシステムにして欲しい。
 そうしたら、アマチュアの書き手が老人になっても作品次第で世に出るチャンスがあるなら文学に希望を持てるし、職業作家のそれほどでもない小説に期待して買って失望するのを防げる。

 夢を追うことは良いことだが、賞に一喜一憂したり、老人が純文学の有力な新人賞を取れなかったり、作家が文芸やアートで食べようと生活や健康を犠牲にしてあくせくするのは変だと思う。

 文芸やアートは、あくまで生活や人生を豊かにするためにある。
 書き手もアーティストも購買者も、文芸やアートに関わることで人生や生活がより豊かになり健康的になるような、新しいシステムになれば良いと願っている。



2004年1月23日(金)「『お笑い北朝鮮』テリー伊藤(コスモの本)」「『蹴りたい背中』綿矢りさ(河出書房新社)」

メールマガジンより

こんにちは。
お久しぶりです。毎日寒いですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は先日、3泊4日の北朝鮮旅行に行ってきました。
見ること聞くことのすべてが新しい発見の連続だったのでとても充実した旅行でした。
北朝鮮のイメージが大きく変わりました。
北朝鮮旅行記をアップしましたので、よろしかったらご覧ください。
北朝鮮旅行記のページ
http://www.naoka.net/korea/korea.html

北朝鮮をよく知らないけど関心はあるという方には、『お笑い北朝鮮』テリー伊藤著(コスモの本)をおすすめします。
これは、金日成・金正日親子がなぜ長期にわたって政権を握ることができたのか、ユーモアを交えて解明してあります。
金日成はいかに立派な人間であるかを、様々な手練手管を使って人民に宣伝している様子が面白く書いてあります。
この本によると、金正日総書記は芸術家肌なので、西側諸国が騒ぐような対外侵略をしようという気はなく、自分の国をキャンバスに見立てて好きなように絵の具で塗りたくりたいのです。
ただしこれはアメリカの出方次第だというのです。
芸術家肌の金正日総書記は砂場でお城を作って遊んでいる小学生の子供のようなもので、もしも上級生が、なんだこんなもん、とお城を蹴飛ばしたらどうなるか。
泣きながら家に帰る子と歯向かう子の両者がいるはずなのですが、金正日総書記は歯向かってくる子供なのです。
ところが、金正日総書記はまだ小さい子供なので、上級生の顔を殴ろうとしても殴れない。
そこで、仕方なく、脛でも蹴飛ばすだろう、というのです。
上級生がアメリカなら、脛は韓国か日本です。
韓国を蹴るのは難しいので、日本を蹴るだろう、と書いてありました。

今日はもう1冊ご紹介します。
次は、芥川賞をとった『蹴りたい背中』綿矢りさ著(河出書房新社)です。
「私」は、高校1年生。
気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、「私」は溶け込むことができない。
「私」は、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。
にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンだった。
「私」は、にな川と「私」の友人絹代と3人で、オリチャンのライブを見に行く。
その夜、「私」と絹代はにな川の部屋に泊まる。

これといって事件もおこらない、これだけのストーリーなのですが、恋愛でもない淡い友情のような連帯のような複雑な心情がよく描かれていました。
高校一年生の主人公にぴったり合う文体で、リズムがあり、センスも感じられました。
ただ、余り者の孤独ゆえにつながる人間関係は私の趣味ではありませんでした。
行間から世界や人物の奥行と疑問を投げかけてくるところが文学の魅力だと思うのですが、「蹴りたい背中」にはそれをあまり感じませんでした。違和感は描けていましたが
「私」は、お店でコーンフレークの試食をするのが毎日の朝食なのですが、特殊な家庭環境なのだろうかと思って読み進んでも、自分の家庭の描写や説明がない。
変だな、と感じました。
また、「私」はグループや群れることが嫌いなのですが、それはどういうことなのかをもう少し描いた方が良いのではないかと思いました。
芥川賞を受賞したから文学として傑出した作品だろうと思ったら期待はずれです。
どこにでもあるふつうの小説でした。
出版不況で本が売れず、特に文学は衰退して売れないために、商売戦略として賞を与えたのでしょうね。
しかし、文章と、年頃の男女の関わりが人と人との関係として描かれている点は良かったです。

 朝日新聞に載っていたインタビューでは、綿矢りさが「社会を見つめたり疑問を抱いたりすることはないんですよね」と言っていました。こうした芥川賞作家が日本の文学を担うのかと思うとガックリきます。

---直伽の五段階評価----

エンターテイメント度<★★★★☆>
芸術度<★★★☆☆>
テーマ度<★★★★★>
文体のパワー度<★★★★★>
勉強になる度<★★★★☆☆>
元気アップ度<★★★★☆☆>

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【イラン映画情報】
イラン映画「わが故郷の歌」 バフマン・ゴバディ監督/脚本/製作
イラン・イラク国境のクルディスタンを舞台とし、クルド人という国なき民族の知られざる状況にカメラを向ける。
2002年のカンヌ国際映画祭「ある視点」で上映され、フランソワ・シャレ賞とシカゴ国際映画祭金の額縁賞などを受賞している。
岩波ホール
2004年2月21日(土)より4月中旬まで
http://www.iwanami-hall.com/contents/next/next_discription.html
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【イラン大地震被災者支援のお知らせ】

【テレビ朝日ドラえもん募金「イラン大地震被災者支援」】
募金電話番号(電話をかけるだけ):0990-53-5000
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemonbokin/

【日本赤十字のイラン南東部大地震救援・義援金の募集】
受付期間 平成15年12月29日(月)〜平成16年1月30日(金)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/495.html

【日本ユニセフ協会のイラン地震緊急募金の募集】
http://www.unicef.or.jp/
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<イラク反戦>世代の考え、そしてそして行動するためのメールマガジン
http://www.dia-net.ne.jp/~tup/

メールマガジン「イラン映画を知ろう」(イラン映画の情報が得られます)
http://ml.excite.co.jp/cats/entertainment/movie/movie/docudrama-freeml.html
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反戦デモや反戦関連イベントのスケジュール
http://www.mkimpo.com/calendar/webcal.cgi



2004年1月1日(木)「明けましておめでとうございます」

 私の本や手織り布をお買い上げいただいた方々、ご感想・ご意見をくださった方々、メールをくださった方々、このホームページに訪れてくださったお顔も知らぬ方々、皆さん、明けましておめでとうございます。

 私は主婦でもあり、夫をさまざまな不都合や死から遠ざけ、幸せを願って日々の活動を支援していくのがお仕事です。
 そのため、小説創作、織物創作、ホームページの運営などは、余暇の時間に行うことになります。健康管理も大事なことですので、睡眠や運動の時間を削ってまで創作活動やホームページの運営に没頭する気はありません。
 ゆっくりですが、私なりに楽しみながら活動していきます。
 お金を得るためではなく、何かに成ることでアイデンティティを確立させるためでもなく、人生を楽しく充実させるために行っていますので、私のやっていることは趣味の活動、ということになるでしょう。
 しかしながら、創作するものにおいては、より高い完成度を目指します。

 なかなか予定が進まないのですが、本年もよろしくお願い致します。

 私や皆さんにとって、良い年になりますように。
 というか、私たちの手で良い年にしていきましょう!